可能性は無限大∞~当事者の仲間たちへ勇気と希望を届けることを目指して~

佐川 陸さんとの出会い

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— 東京の「脳フェス」で気づいた、圧倒的な才能 —

佐川 陸(さがわ りく)さんと出会ったのは、2025年10月25日。
私が 東京で開催された「脳フェス」 に足を運んだ日のことでした。

会場で、一人静かに作品を並べている青年が目に留まりました。
最初は、「何かを失ってしまったのだろうか」「ここで何を伝えようとしているのだろう」そんな漠然とした疑問から声をかけました。
しかし、彼の前に置かれていた作品を見た瞬間、その印象は一変します。

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— とんでもない表現者がいる。

深く澄みわたる藍の濃淡。描かれた重なりの美しさ。そこには、言葉では説明できない“強い意志”が宿っていました。
勇気を出して話しかけると、ニコニコと微笑みながら、ゆっくり言葉を返してくれたのが佐川 陸さん本人でした。彼は、私と同じく右半身麻痺や失語症などの後遺症と向き合いながら生きる20代の若者。
その背景を知らずに話しかけた私は、正直に言えば、当初は彼の言葉を半分ほどしか理解できていませんでした。

そこへご家族の方(お父様)が来られ、佐川さんのこれまでの道のりをお話しくださいました。

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生死をさまよい、再び“表現”を手にした青年

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高校2年生で脳出血を発症し、長い意識障害と後遺症。
そこから奇跡のように回復し、彼が出会ったのが 「藍デザインコンクリート」 という新たな表現手法でした。
天然藍と欧州次世代コンクリート(モールテックス)を融合し、コテのみで描き出す唯一無二の世界。
それは、佐川 陸さんにしか表現できない“景色” だと感じました。


共に挑戦するという約束

脳フェスの後、私はすぐにお父様と連絡を取り、愛媛のご自宅へ伺わせていただきました。

そこで佐川さん・お父様からいただいた言葉は、「可能性は無限大∞」という力強いものでした。

こうして、DARESHiMOGA にて佐川 陸さんの作品を紹介・販売させていただけることになりました。

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可能性は無限大∞。

佐川さんは今も、「可能性は無限大∞」という言葉を胸に、藍デザインコンクリートを用いて自らの世界を表現し続けています。どうか、その唯一無二の作品と歩みを、感じていただければ幸いです。

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可能性は、いつもその先に。
愛媛県松山市生まれ(2004/1/12)。
2020年、高校2年の夏休み。突然、10万人に一人といわれる脳血管奇形の破裂による脳出血を発症しました。
生死の境をさまよい、長い意識障害の時期を経て救命。
しかしその後も、右半身麻痺、失語症、記憶障害、高次脳機能障害、右視野欠損など、多くの後遺症が残りました。
それでも彼は、前を向き続けました。
「不便だけど、不幸じゃない」
そう語る陸さんは、障がいと日々向き合いながら、“いま自分にできること”を積み重ね、少しずつ世界を広げていきます。

藍デザインコンクリートとの出逢い
藍色がつないだ、新しい表現の扉。
2024年。徳島県の喜田智彦氏が独自に開発した技法「藍デザインコンクリート」に出会ったことが、陸さんの人生を再び大きく動かします。
天然藍とベルギー製の次世代コンクリート(モールテックス)を融合させ、左官コテのみで深い藍色の濃淡を描き出す ― それは、唯一無二のアート。
そして藍色は、「世界脳卒中デー」の予防啓発カラーでもあります。
陸さんの人生、挑戦、そして願いが、自然と作品に溶け込んでいくようでした。
自宅近くの空き家を作業場に改装し、コテを握り続ける日々。
その集中は、言葉にできない想いを“藍”に託しているかのようです。

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唯一無二の“藍”が語る、希望の物語。
陸さんの作品の魅力。
それは、深さ、揺らぎ、光の射し方、そして“生きている色”とでも呼びたくなるような藍の世界です。
抽象、風景、泳ぐ鯉、降りそそぐ光、静かな森──どの作品にも、「今を生き抜く力」が静かに宿っています。
DARESHiMOGAでは、これらの作品を通じて
「誰しもがつかえる、誰しもが感じられるアート」として、陸さんの想いをともに届けていきます。

挑戦の軌跡
ひとつずつ、確かな一歩を。
陸さんは、アートだけでなく、自分自身の身体と向き合う挑戦も続けています。

2021年:卒業式で“歩いて参列したい”という目標を掲げ、約20m歩行を達成
2023年:タンデム自転車で「しまなみ海道 78km」完走
2024年:佐田岬ふるさとウォーク 7km 踏破
2025年:ホノルルマラソン(10km)挑戦
メディア多数掲載、SNS総再生1600万回以上

どれも簡単な道ではありません。
でも陸さんは、今日も“昨日より一歩だけ前へ”を積み重ねています。

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講演活動
「不便だけど、不幸じゃない」
多くの場所で語られる、真っ直ぐな言葉。
陸さんは現在、CIL星空に所属し、学校・大学・医療・福祉現場などで講演活動も行っています。

日本神経理学療法士学会
港区障害者自立支援連絡協議会
愛媛県ピアサポート研修会
特別支援学校・小学校
医療・看護系大学 など

その言葉には経験から生まれた深い説得力があり、聞いた人の心に優しく灯火をともします。

「可能性は無限大」
それは、未来を照らす“彼自身の言葉”。

陸さんが大切にしている言葉は

“Sky is the limit – 可能性は無限大”

障がいの有無にかかわらず、
誰もが自分の可能性を信じて進める社会へ。

DARESHiMOGAは、陸さんのアートと挑戦を通して、その想いをこれからも共に届けていきます。

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